HDD(ハードディスクドライブ)は熱や振動に弱くパソコンの部品の中でも壊れやすいといわれています。
また、HDDは使用していると徐々に磨耗する性質を持っているので、次第に読み込みエラーや不良セクターが増加してきます。
さらにHDDの磨耗が進行すると、突然ディスクが動かなくなったりして、今まで記録した大切なデータが使用できなくなります。
壊れたHDDのデータを復旧してくれる有料サービスもあるようですが、決して安価ではないので、できることなら壊れる前にバックアップしておきたいところです。
そこで、今回はHDDの不調を事前に把握できるフリーソフト「HDD Hearlth」を紹介したいと思います。
このソフトは、HDDに搭載されている「S.M.A.R.T」というハードディスクの状態を自己判断する機能を利用して、HDDの健康状態を%で表示してくれるものです。
また、このソフトはHDDの温度を計測して表示する機能や、有名メーカーのパソコンならHDDの型名やCPUの型名などを自動で検出して表示する機能がついているので、HDDの状態把握と、交換するときに必要な使用しているHDDの情報の収集をこのソフト1つで行うことができます。
さらにこのソフトはタスクトレイに常駐し、HDDドライブに異常が発生したら、ポップアップや音声で通知してくれるので、HDDが突然壊れて使用不能になるのを防いでくれるので、安心してHDDを使用できるようになるので、インストールしておいて損はないと思います。
HDDhealthの本体と日本語化パッチは方法は以下ページからダウンロードできます。
http://www.altech-ads.com/product/10002156.htm
このページではインストール方法や使い方が示されていますが、初心者は少し分かりにくいところもあるようなので、補足程度にインストーラの使い方と日本語化パッチの使用方法を書こうと思います。
まずダウンロードしたHDDHealthのインストーラ「hddh.ext」をダブルクリックして起動し以下の手順でインストールします。
1.以下の画面が表示されるので[next]をクリックする。

2.ソフトウェアの使用許諾が英語で表示されるので[accept the agreement]のラジオボタンをオンにして[next]をクリックする。

3.インストールするフォルダを選択して、[next]をクリックする。
・通常「Programfiles」にというフォルダにインストールするので、このまま[next]をクリックしても良いと思います。

4.アプリケーションのショートカットをスタートメニュー上のどこに作成するかを決めます。
・デフォルトでは「スタートアップ>>すべてのプログラム」で開かれるポップアップにHDDHealthのフォルダが追加されますが、変更したいときには[brows]をクリックして好きな位置にショートカットを作成します。

5.以上でインストール前の設定が完了するので、以下の画面が表示されたら[next]をクリックしてインストールを開始する。


6.インストールが完了すると、以下の画面が表示されるので、すぐにHDDを起動したいには[launch application]をチェックして[finish]をクリックします。(今回はすぐに日本語化パッチを適用するのでチェックははずしておいたほうが良いと思います)

続いて、日本語化パッチを適用します。
日本語化パッチはzip形式で圧縮されているので適当な解凍ソフトで解凍してください。(解凍ソフトは次回紹介します)
解凍が成功すると、「HDD_health_v33_Build_220_Bata~」というフォルダが出現するので、この中の「HDD_Health_日本語化.exe」をダブルクリックして起動します。

クリックすると、以下の画面が表示され、「差分を適用するフォルダ」を選択する画面が表示されるので、インストールしたフォルダを選択して[OK]をクリックします。HDDhealth本体をデフォルトでインストールした場合は、そのまま[OK]をクリックします。

以上でHDDHealthがインストールされるので、スタートメニューからHDDHealthを起動できます。
なお、HDDHealthは起動時に自動起動するアプリケーションなので次回から手動で起動する必要はありません。
次に使い方を簡単に説明します。
HDDhealthを起動すると、以下のようなウインドウが表示されます・

このウインドウにおいて、各タブの説明をします。
1.「ディスク」タブ
自分が使用しているハードディスクの「メーカー」や「型式(HDDの識別名)」、「容量」などのディスク情報とHDDの健康状態を表示してくれます。
また、左側にバーが2つ並んでいますが、左側が「温度」、右側が「HDDの状態」を表しています。
・「温度バー」: HDDの現在の温度で通常は50℃以下です。(限界温度は55℃といわれています。)
そのため、50℃を超えている場合は異常加熱している可能性があるので、冷却するなどの措置を講じておいたほうがいいと思います。
・「状態バー」:HDDの健康状態を%で表しています。最初は100%ですが、HDDが磨耗してくると次第に%が減少していくので50%を切り出したらHDDの交換を考えたほうが良いかもしれません。(これは状態の項目と連動していて%が下がるほど状態の項目の文字が変化します)
2.「パーティション」タブ
HDDの論理パーティションの使用状況を表示します。論理パーティションとは、物理的に1つのディスクを複数のディスクに分割して使用するときの一区分であり、各パーティションの空きスペースを%で表示してくれます。
ノートパソコンなどの1つしかHDDを搭載していないパソコンではデフォルトで1つのパーティションしかありませんが、パーティション分割ソフトを利用することで複数のパーティションに分割することができます。
ただし、パーティション分割は初心者にはまだ難しいので、あとで紹介します。
3.「システム」タブ
搭載しているCPUのメーカーや種類、クロック周波数などの各種データを表示します。
基本的はウインドウを表示してすることは以上の項目を確認することなので他に使用しませんが、その他に上のメニューの「ドライブ>>SMART属性」でSMARTの各情報を表示させることができます。ただし、SMART情報の各項目は日本語化されていないので、SMART情報だけを確認したいなら他のフリーソフトを使用したほうが良いと思います。
私は起動時にこのウインドウが表示されるようにして毎回HDDの状態を確認してからこのウインドウを閉じて、タスクトレイに移動させるのですが、これがわずらわしく感じる人も多いと思います。
その場合、上のメニューの「ファイル>>オプション」をクリックして以下のウインドウを開き、スタートアップオプションの「Windows起動時にHDDHealthを表示」のチェックをはずして[OK]をクリックしてください。
そのほかにもこのウインドウから様々な設定を行うことができますが、とりあえずこのままでも良いと思います。

今回はHDDHealthを紹介しましたが、最後にHDDHealthを利用して、交換するHDDを調べる方法を書いておきたいと思います。
HDDHealthのウインドウを開き「ディスク」タブをクリックして「型式」の項目の英数字を控えておき、googleなどで検索すると自分のHDDの種類(SATA or IDE(PATA) )を調べることができます。
HDDの種類が分かれば内蔵HDDの販売店で自分のパソコンにあった内蔵HDDを購入できるので、自分でHDDを交換したいときに間違えて別の種類のHDDを購入してしまうという失敗をせずに済みます。(ちなみにノートパソコンは2.5インチ、デスクトップパソコンは3.5インチです。)
とりあえず参考にHDDを購入できるショップへのリンクを貼っておきます。
【バッファロー直販】


・SATAのHDDは豊富に販売されていますが、IDA(PATA)のHDDドライブは販売されていないみたいです。
【ドスバラ(中古パソコン・中古パーツ販売店)】


・バルク品や中古品が中心ですが、SATAだけでなく、IDE(PATA)の在庫も豊富で、安価で購入できるのが何よりの魅力です。
ただし、説明書やパッケージがついてない場合がほとんどなので上級者向けといえます。(新品のIDEはほとんどないので、中古やメーカ再生品のようなものが流通の中心となっています。)
いずれもサイト上のメールフォームで問い合わせを受け付けているので、分からない場合はHDDの型名を添付して問い合わせれば、どのHDDを購入すればよいかを教えてくれると思います。
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